融資・資金調達

試算表とは?銀行に求められた
ときの作り方と見られるポイント

追加融資の相談に行くと、ほぼ必ず言われる「直近の試算表をください」。決算書と何が違うのか、どう作ればいいのか、金融機関は何を見ているのかを整理します。

試算表とは——「決算書の途中経過版」

試算表は、期中のある時点までの全勘定科目を集計した表で、損益(どれだけ儲かっているか)と貸借(資産・負債の状態)の両方が載ります。年に一度の決算書に対して、試算表は毎月作れる「途中経過の成績表」です。

金融機関が追加融資の判断をするとき、前期の決算書だけでは「今どうなのか」が分かりません。そこで直近月までの試算表を求められます。つまり試算表を求められたら、それは審査が前に進んでいるサインでもあります。

作り方——会計ソフトなら出力するだけ

freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使っていれば、レポート機能から月次推移の試算表(残高試算表)を数クリックで出力できます。問題は、そもそも仕訳の入力が溜まっているケースです。

  1. 記帳を直近月まで追いつかせる——通帳・カード明細の同期と未処理仕訳の消化。ここが作業の9割です
  2. 売上と経費の計上漏れを確認——請求済み・未入金の売上(売掛金)も忘れずに
  3. 月次推移の形式で出力——単月だけより、推移が見える形式のほうが説明しやすくなります
日頃の記帳が最大の融資対策。「試算表をすぐ出せる事業者」というだけで、金融機関からの信頼は一段上がります。毎月の記帳と資金繰り表の更新をセットの習慣にするのがおすすめです。

金融機関が見ている3つのポイント

① 直近までの数字が「ある」こと

内容の前に、まず鮮度です。3ヶ月以上前で止まった試算表は「管理ができていない」と読まれます。求められたら、直近月まで仕上げて出しましょう。

② 利益と、その推移

単月の赤字よりも傾向が見られます。売上が伸びているか、粗利率は安定しているか、固定費が膨らんでいないか。赤字月があるなら、理由(先行投資・季節要因など)を一言で説明できるようにしておきます。

③ 借入と現預金のバランス

既存借入の残高と月々の返済額に対して、現預金と利益が釣り合っているか。ここが追加融資の枠の判断材料になります。

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提出前のチェックリスト

  • 直近月まで仕訳が入っているか(鮮度)
  • 売掛金・買掛金の計上漏れはないか
  • 事業主貸・事業主借が極端に大きくなっていないか(公私混同に見えます)
  • 大きな増減のある科目を、口頭で説明できるか
  • 資金繰り表も添えられるか(返済能力の説明が格段に楽になります)

ソバヅメでは、試算表・資金繰り表の作成サポートを33,000円〜で行っています(記帳代行・税務書類の作成は提携税理士が担当)。詳しくは融資・資金調達支援へ。

Service

資金繰り表・試算表 作成サポート33,000円〜

溜まった記帳の整理から、金融機関に出せる試算表・資金繰り表の整備まで伴走します。

よくある質問

Q試算表は自分で作ってもいいのですか?+
問題ありません。会計ソフトからの出力で十分です。税理士の押印等は不要なのが一般的ですが、顧問税理士がいる場合はチェックしてもらうと安心です。
Q赤字の試算表を出したら融資は無理ですか?+
赤字=即否決ではありません。理由が説明でき、改善の道筋と資金繰りが示せれば検討の土俵に乗ります。むしろ取り繕って提出が遅れるほうがマイナスです。
Qエクセルで作った損益管理表でも代用できますか?+
ないよりは良いですが、金融機関が想定するのは複式簿記ベースの試算表です。会計ソフトに記帳を追いつかせて出力するのが結局早道です。
岡本ソバヅメ(SOBAZUME)代表

IT業界15年。2020年に事業を開始し、経営戦略・融資・集客・Web制作・アプリ開発まで一気通貫で伴走する「社長の右腕」コンサルタント。資金調達支援は累計30億円以上、Web集客コンサルの顧問先は累計50社以上。税理士・行政書士・社労士・弁護士と提携し、小規模事業者の経営を支援しています。詳しいプロフィール →

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