請求書の基本8項目
図:基本の請求書レイアウト。赤丸の項目が揃っていれば、手書きでもツールでも正式な請求書になる
請求書には「この様式でなければ無効」という法定フォーマットはありません。次の項目が揃っていれば、ExcelでもWebツールでも正式な請求書です。
| # | 項目 | ポイント |
| 1 | タイトル | 「請求書」と明記 |
| 2 | 宛名 | 正式名称で。「御中」(会社宛)と「様」(個人宛)を使い分け |
| 3 | 発行者 | 氏名または屋号・住所・連絡先。インボイス登録者は登録番号も |
| 4 | 発行日 | 取引先の締め日に合わせるのが実務(月末締めなら月末日付) |
| 5 | 請求書番号 | 連番管理(例:2026-010)。問い合わせと控え管理が楽になります |
| 6 | 取引内容 | 「◯◯制作一式」より、内容・数量・単価を分けると行き違いが減ります |
| 7 | 金額 | 税抜・消費税・税込を区分して記載 |
| 8 | 振込先 | 銀行名・支店名・口座種別・番号・名義(カナ)まで正確に |
トラブルを防ぐ「追加の2行」
① 振込手数料のご負担
備考に「恐れ入りますが、振込手数料は貴社にてご負担願います」の一文を。書いていないと、手数料を差し引いて振り込まれることがあります(数百円でも毎月積もると無視できません)。
② 支払期限
「お支払期限:2026年11月30日」のように明記します。期限のない請求書は後回しにされがちです。取引先の支払サイト(月末締め翌月末払いなど)を契約時に確認し、それに合わせるのが実務です。
源泉徴収がある場合:原稿料・デザイン料などは源泉徴収税額の記載が親切です(
計算方法はこちら)。
インボイス登録者の場合:登録番号と税率ごとの区分記載が必要です(
書き方はこちら)。
送り方と保存
- 送り方:PDFをメール添付が現在の標準です。件名は「請求書送付の件(屋号・○月分)」など分かりやすく。紙の郵送を求める取引先もあるため、初回に確認を
- 控えの保存:発行した請求書の控えは保存義務があります(個人事業主は原則7年が目安)。メールで送った請求書のデータは電子データのまま保存が求められる運用になっているため、「請求書」フォルダを作って年度別に貯めるルールにしておきましょう
- 入金確認:請求書番号と突き合わせて消し込みます。未入金に気づけるのは自分だけです。資金繰り表に入金予定として載せておくと漏れません
よくある失敗3つ
- 名義のカナ間違い・旧姓のまま——振込エラーで入金が遅れます。口座名義は通帳どおりに
- 「一式」だけの明細——後から「この作業は含まれていたはず」の争いになりがち。範囲が分かる書き方に
- 発行が遅い——締め日を過ぎると支払いが1ヶ月ずれる取引先が多数。納品したら即発行の習慣を