実はこの「ソバヅメ」という屋号、7番目の候補です。6つの名前を商標の壁で諦めました。その実体験から、屋号を決める前に必ずやるべき確認手順をまとめます。
当事務所の事業コンセプトは「社長の右腕」。最初の屋号候補は、そのまま「ミギウデ」でした。響きも良く、ほぼ確定のつもりで最後の確認としてJ-PlatPat(特許庁の商標検索)を開いたところ——すでに同業の大手が商標登録済み。区分も、融資支援とWeb制作という当方の中核事業そのものでした。
そこから、候補を出しては調べて諦めるの繰り返しです。
分かったのは、「意味が一瞬で伝わる自然な日本語」はほぼ取り尽くされているということ。7候補目でようやく、「現代では使われていないが意味の推測できる言葉」という発想に切り替え、江戸の城中で殿の側に控えた役職「側詰め(そばづめ)」に辿り着きました。商標0件、ドメイン全空き。初めての完全クリアでした。
商標がクリアでも、.comドメインとInstagram・XのIDが取れなければ、Web上で「本物がどれか分からない」状態になります。候補名が浮かんだら、商標検索とセットでドメイン検索・SNSのID検索も行い、三点セットで押さえられる名前を選びましょう。
クリアな名前を確保できたら、今度は自分が商標出願を検討する側です。名前は早い者勝ちの資産。事業が軌道に乗ってから他人に先に出願されるリスクを考えると、育てるつもりのブランド名は早めの出願が安心です(出願実務は弁理士の領域のため、必要に応じて専門家をご紹介します)。
開業準備全体の段取りは開業手続きチェックリストへ。屋号決めを含む開業の実務は独立開業支援(22,000円〜)で伴走しています。
屋号・ブランドの初期整備から口座・物件・創業融資まで。商標6連敗の実体験を持つ経営者が、遠回りさせません。