開業前——会社員のうちにやること
フリーランスになると、社会的信用の審査が一時的に通りにくくなります。収入証明が会社員のうちに、次の3つを済ませておきましょう。
- クレジットカードを作る——事業用に1枚。開業直後は審査に落ちやすくなります
- 引っ越し予定があるなら賃貸契約を先に——入居審査も同様です
- 大きなローンの予定を整理——住宅ローン等は収入実績2〜3年分を求められることが多い
あわせて、屋号を決める方は商標の確認を。J-PlatPat(特許庁のデータベース)で、同じ読み方の商標が自分の業種の区分に登録されていないか、5分で確認できます。育てたブランド名を後から変える痛みは相当なものです。
開業時——役所まわりの手続き
図:期限の全体像。開業届と青色申告承認申請は同日に2枚一緒に出すのが確実
| 手続き | 提出先 | 期限 |
| 開業届(個人事業の開業・廃業等届出書) | 税務署 | 開業から1ヶ月以内 |
| 青色申告承認申請書 | 税務署 | 開業から2ヶ月以内(1/1〜1/15開業はその年の3/15まで) |
| 国民健康保険への切り替え | 市区町村 | 退職から14日以内 |
| 国民年金への切り替え | 市区町村 | 退職から14日以内 |
青色申告は必ずセットで。開業届だけ出して青色申告承認申請を忘れると、その年は白色申告になり、最大65万円の青色申告特別控除が使えません。開業届と同じ日に2枚一緒に出すのが 確実な方法です。
※提出自体は税務署の窓口・郵送・e-Taxのいずれでも可能です。記入方法で迷う場合は税務署で教えてもらえます(提出書類の作成代行は税理士等の業務のため、ソバヅメでは手続きの段取り整理という形でサポートしています)。
お金まわりの整備
- 事業用の銀行口座——屋号付き口座は審査があります。事業内容の説明資料を準備しておくとスムーズです(つまずく方が多いポイント。開業支援でサポートしています)
- 会計ソフトの導入——開業初月から入れるのが結局いちばん楽です。領収書は月別に保管
- 請求書の様式を整える——源泉徴収やインボイスへの対応は請求書の書き方を参照。無料の請求書作成ツールもどうぞ
- 開業資金が必要なら創業融資の検討——公庫の創業融資は創業前から申し込めます
インボイス登録はどう判断するか
慌てて登録する必要はありません。判断基準はシンプルに「主な取引先が事業者か、消費者か」です。
- 取引先が企業中心——取引先は仕入税額控除のためにインボイス(適格請求書)を求めることが多く、登録を検討する価値が高い。まず主要取引先に意向を確認
- 顧客が一般消費者中心(美容室・ジム・飲食など)——相手はインボイスを必要としないため、急いで登録する理由は薄い
登録すると免税事業者でも消費税の申告義務が生じます。売上規模と取引先構成を見て判断しましょう。
開業後すぐ——集客の立ち上げ
手続きが済んだら、次は「最初のお客様」です。開業直後にやる価値が高い順に——
- Googleビジネスプロフィールの登録(店舗・来店型の方は最優先。MEO対策の始め方)
- ホームページ or LP——屋号で検索された時の受け皿(制作33,000円〜)
- SNSアカウントの開設——業種に合う媒体を1つに絞って継続
- 知人・前職ネットワークへの開業報告——最初の案件は紹介から生まれることが最多です